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2009年01月15日 / ジニアスの日々
『家づくり』に関して、少しづつ話させて頂いています。
前回は、昨年末の「土地編」でしたから少し時間が空いてしまいました。
今回は、『設計編』となります。
設計事務所は設計に時間が掛かります。
どうして設計、住宅設計の専門職のプロなのにそんなに時間が掛けるのか?
そこらあたりを今回は話します。
プランを検討する時、良く敷地・土地に出向いたり、写真撮影してあるものを
時間を掛けて把握します。(自己消化とでも言いましょうか?)
この自分なりに『良く消化』しませんと、土地や敷地そして周辺環境との
マッチングそしてそのお客様の個性を創作することが出来ません。
単純に、単に住宅設計をプランニングすることだけで良いのなら、それこそ
私たち=建築設計事務所にとっては、容易いことです。
その「土地」そしてその「住み手のお客様」に合った提案を、何案も何案も
考え作図します。
その場所=土地に数十年も否応なく存在させますから・・
そしてそのお客様にとって、「一生に一度のイベント・財産」ですから。
そのこと分かっていますから、私たち設計者は100%、パワフルに取り組みます。妥協は、全く存在しません。
そのことが、設計と監理を専職とする私たち=建築設計事務所の社会での
役割ですから。
工事で設計料を受け取る設計事務所では、このあたりの気概が違います。
具体的な住宅設計においては、次の進め方となります。
土地とお客様を観察・分析しそして『エスキス』をします。
多くの場合、何回も消しては直しそして書くの、ラフにゾーニング計画をします。
そして概ね「これで行こー」となった段階で、CAD化させます。
私の場合、この「エスキス」からCAD化まで、一気にします。
考え及ぶ限りのプランニングをこの作業で行います。
多いときは、10案程度考え、まとめます。
いざ、お客様に提案する際は数点に絞って提出させて頂いています。
時間的には、10~15日程度掛かります。
そしてお客様との打合せを重ねて、何度も修正案を提案します。
最後にお客様のOKのでるまで、1~1.5ヶ月程度掛かるのが一般的です。
その時間は決して、私だけの時間ではありません。
お客様とのキャッボールをすることで、お客様も変化して納得する設計案と
なることで、これまで以上に『家づくり』に関わってきます。
現実感が高まって、『これ住みたい!!』と思えてくるのだと思います。
ぜひ皆さんも、『住みたーーーーーーーい』。
家づくりは、専職の建築設計事務所に依頼して『納得する家づくり』を
してくださいね♪
写真で『住宅設計』のプランニングそして「エスキス」の進め方を説明します。
左から、
提案前に作るエスキス(CAD化の前に、こんなに書くんですよ~)
・こんな○でゾーニングをします。
→ 具体的な部屋をゾーニング
→ スケールを合わせて部屋割り