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窓を殺す考え方と活かす考え方(2)

2023年02月06日 / ブログ

前回のつづきです。

ハイサッシを使った場合のポイント2つ目は・・・

 

窓の特徴と見え方に配慮する

 

弊社が提案する家は、平家のケースが多々あります。

平屋の場合、すべての窓のつくり方に注意しなければいけません。

すべての窓が歩く人や近所の人の視線にさらされているわけですからね。

 

例えば、弊社では視線が気になる場所には、横すべりだし窓を標準的に使い、

かつ、フロストガラスを標準的に使っています。

この四角形の窓ですね。

 

理由は、この窓は上に向かって開くのですが、

それほど窓が開かないため視線がほとんど入ってこないこと、

そして、窓が軒代わりになるので、小ぶりの雨程度なら全く中に入ってこないことです。

 

つまり、天気の日はもちろん、小ぶりの雨程度なら、

ずっと窓を開けておくことが出来るというわけですね。

 

フロストガラスを使っていることで、外から中も見えないので、

カーテンだって必要なくなりますしね。

 

また、この窓じゃなく、

引き違い窓(一番ポピュラーな窓です)を使う場合、

窓を開けた時、どうしても視線まで一緒に取り込んでしまうのですが、

この問題も設置する高さを変えただけで一気に解決します。

 

例えば、一般的には、窓の高さは床から2mの位置に揃えるのですが、

引き違い窓をこの高さに設置すると、外から家の中が丸見えになってしまいます。

 

そこで窓の高さを床から2mではなく、あえて天井と合わせてみたらどうでしょうか?

窓の高さが40cm上がることによって、外から家の中が見えにくくなります。

 

理由は、外の地面は家の床よりも60cmほど低いため、

仮に窓そのものの高さのサイズが70cmだとしたら、

2m40cm(天井高)-70cm(窓高)+60cm(地面と床の高さ差)=2m30cmが、

外から見た時の一番低い窓の高さになるからです。

 

結果、その窓にもカーテンが必要なくなり、その分コストをカット出来るし、

より多くの光を家の中に採り込むことが出来ます。

 

いかがでしたか?

 

このように窓のつくり方一つで、家のコストも、家の明るさも、

家の快適性も格段に変わってくるのが、家づくりの隠れた現実の一つです。

 

なので、暗くて閉鎖的に家にしないために、

窓のつくり方にも配慮しながら家づくりをしていただければと思います。

 

それでは、、、

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